葬送のフリーレン「勇者ヒンメル没後29年：フリーレン一行は北を目指す」

勇者ヒンメル没後29年後：フリーレン一行は北側諸国ナーハリヒト地方を旅している最中です。火山帯を抜けたせいで気温は下がり、めっきり厳しさを増した地方をフリーレン一行は北進中です。

第68話　北部高原：史上最年少の1級魔法使いフェルンは、北関所を顔パス

一行は、北側諸国の横断ツアーの準備として必要物資の買い出しを済まし北部の関所を目指します。辺境の地でも史上最年少の1級魔法使いフェルンの知名度は有名で関所は顔パスでした。しかし、さすがは、辺境の地、北側諸国です。レベルの高い魔物の襲来、魔族の攻撃が一行に襲い掛かる連続の日々です。フリーレンは、二人に「気を引き締めて！こんなのは序の口だよ！」と勇気を振り絞るように二人に声援を送ります。

二人はその言葉に答えて必死に戦い抜きます。「死にそうだ！少し休みたい（シュタルク）三日三晩、気を抜けなくてとても切ったですわ！今日あたり、少し休めるといいのですが（フェルン）・・・そうだね次の集落で一休みすることにしよう（フリーレン）」ということで集落で宿泊する場所を探し、民家に宿泊しますが、その民家の主人からも、宿泊対価として街道周辺に出没する魔物退治を依頼されることになります。

シュタルクは民家の主人に「いいけど…こんな危険な場所で生活するより安全場所に引っ越せばいいじゃんか？」疑問の言葉を送りますが、民家の主人は「この地には家族との沢山の思い出が詰まっています。誰が故郷を捨てられますか？」と答えます。一同沈黙のままでうずくまりまりました。

翌朝：街道沿いの魔物討伐

フリーレン一行は、すぐに街道沿いの魔物を遭遇します。魔物は２本の角を持つ二足歩行の巨人で長剣を操るアンデッドヒューマンタイプです。前衛シュタルクが長剣VS斧で対等に応戦し、魔物が怯んだすきに二人の魔法使いがゾルトダーク（魔物を殺す魔法）で仕留めました。

シュタルク：少しボヤキました。「…流石に強い相手だったよ…参ったな」

フリーレン：そこですかさずシュタルクの口を塞ぐため「北部高原入口でこのレベルだよ！この程度の敵は山ほど現れえ腐るほど相手にすることになるよ！」

シュタルク：「これならやっぱ、海路でも良かったんじゃないかな？金払って楽したほうが価値あったよね！」

フリーレンは29年前のヒンメルの言葉を思い出しました。少なくとも29年前、フリーレンはシュタルクと同じメッセージをヒンメルに伝えていたのです。「こんな危険な場所なら海路で迂回すればよかったのに…」ヒンメルの言葉：僕は自分の故郷を守りたくて勇者になったんだ。他の誰かの故郷も守りたいんだ！

ヒンメルの言葉：僕は自分の故郷を守りたくて勇者になったんだ。他の誰かの故郷も守りたいんだ！

フリーレン：シュタルク　北部高原が、故郷の人たちだってたくさんいるんだよ。

シュタルク：確かにそうだね！　　フェルン：頑張りましょう！

第69話　北部高原：ビーア地方

ビーア地方は、北側諸国唯一の穀倉地帯で昔から醸造も盛んな土地柄です。ここでフリーレンは、昔からの知り合いのドアーフのファスに80年ぶりに再会します。

ファス：皇帝酒（ボースハフト）の所在地が判明した。あんたの魔法で手伝ってくれんか？ファスは、一行を古い坑道に連れていき、古い遺跡と古い碑文へと案内した。フェルンは博識なので碑文を読んで作者名がミリアルデと突き詰めます。

ファスは、魔法結界に守られた古代遺跡の中にある皇帝酒（ボースハフト）の発掘条件としてライヒ金貨20枚を提示した。結果、一行は路銀欲しさに承諾した。解除期間はおおよそ3か月程度を要するそれなりの工期だ。

皇帝酒（ボースハフト）の秘密

ファスとの契約3か月後、結界の解除も大詰めに近づいた頃、フリーレンの憂鬱な表情を不思議に思ったフェルンが、「浮かない顔ですね？」と問いかけると、フリーレンは答えました。

フリーレン：実は、皇帝酒（ボースハフト）は美味しくないだ。人生をかけるほどの価値のあるものじゃない。

フェルン：でも碑文には・・・・

フリーレン：エルフの中にはとんでもない暇つぶしをする奴もいるんだ。ミリアルデみたいに・・・

ミリアルデ：皇帝酒（ボースハフト）…皇帝の即位式に配られた最低の安酒を、結界で隠して最上の銘酒として隠したの！ただの暇つぶしで

まずい安酒を町のみんなで分配して乾杯だ！

酒は、旨い不味いに関わらず、「楽しく飲むに限りますね！」