NHK大河 光る君へ 一条天皇の愛 平安時代の純粋男子

一条天皇
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平安時代の純愛の貴公子 一条天皇とは

一条天皇は、平安時代中期に在位した第66代の天皇です。平安時代の特徴とも言える女流文学が開花した時代に君臨し、藤原道長という権力者と協力して国を治めました。

一条天皇は、名を懐仁といい、円融天皇と藤原兼家の娘・詮子との間に980年に生まれました。日本の歴史上最年少で即位し、11歳で元服しました。

一条天皇は知的で明るい性格で、漢詩や漢文に優れ、横笛の名手でもありました。

また、かなりの猫好きとして知られており、自分の飼っていた猫に位を与えたり、産養いを行ったりしました。

一条天皇は、知力にすぐれ物事の道理を知るという意味の「叡哲欽明」と称されるほどの賢明な天皇でしたが、体はあまり丈夫ではなく、度々病に倒れました。1011年、32歳で崩御しました。

一条天皇と定子の愛 千年前の汚れのない初恋浄土

一条天皇の最初の后は、藤原道隆の娘で、15歳になる定子でした。

定子は、一条天皇が元服した夜に添い寝役をつとめ、そのまま后となりました。このようにして后となる女性を「添臥の后」と呼びます。

一条天皇は、知的で美しい定子を姉のように慕い、やがて二人の間にはゆっくりとあたたかな愛が育まれていきました。

定子は、当時の女性としては珍しく漢文の教養があり、一条天皇と漢詩について語り合うことができました。

また、定子の兄である藤原伊周も一条天皇の良き友人となりました。

定子の女房だった清少納言は、『枕草子』の中で、一条天皇と定子の仲睦まじい様子を描いています。

「一条天皇は、定子の部屋で夜な夜な漢詩について話すうちに、うつらうつらと柱に寄りかかって寝てしまいます。その姿を見て中宮は、幸せそうな笑顔で笑っています。その時、鶏の大きな鳴き声で一条天皇が飛び起きた姿を見て7股も中宮は幸せそうに微笑むのでした。(枕草子第293段)

一条天皇と定子の愛は、平安時代のプラトニックラブとも言えるものでした。

しかし、定子の父である道隆が亡くなり、兄の伊周が失脚すると、定子は後ろ盾のない后となりました。

一条天皇は、定子を変わらずに愛し続けましたが、定子は自分の立場に不安を感じるようになりました。

定子は、第1子を妊娠中の身でありながら髪を切り落とし、出家の意志をあらわしましたが、一条天皇はそれを許しませんでした。

定子は、一条天皇との間に3人の子をもうけましたが、第3子の出産で命を落としました。

一条天皇は、定子を愛するあまり、出家することを許さなかったのです。

その最後のときまで定子の魂は俗世にとどまり、そばに寄り添っていたのかもしれません。

一条天皇と彰子の関係 定子の愛をも受け継ぐ 浄蓮の愛の行方

一条天皇のもう一人の后は、藤原道長の娘で、12歳になる彰子でした。彰子は、定子の従姉妹にあたります。

彰子は、定子が第2子となる待望の親王を出産したその日の夜に、一条天皇の後宮に入りました。

彰子は、成人の儀である裳着を終えたばかりの幼い女性でしたが、父の道長の権力によって早々に中宮となりました。

そもそも中宮とは皇后の別称でしたが、それを分けることで第1位の后が2人並ぶという、前例のない事態が起こりました。

これは、藤原道長が自分の娘を皇后にするために考えた屁理屈な方法でした。

一条天皇は、彰子を正妻として迎えましたが、定子への愛は変わりませんでした。

彰子は、一条天皇との間に2人の親王をもうけましたが、一条天皇は定子との間に生まれた敦康親王を次の東宮にしたいと望みました。しかし、道長の反対により、それは叶えられませんでした。

一条天皇と彰子の関係は、定子とは対照的に、政治的な色彩が強いものでした。

彰子は、一条天皇の妃としてだけでなく、道長の娘としても重要な役割を果たしました。

彰子は、『源氏物語』の作者として知られる紫式部や、歌人として名高い赤染衛門・和泉式部などが女房として仕えていたことでも有名です。

彰子は、一条天皇の死後も長く生き、80歳まで生きました。

彰子は、後の後一条天皇・後朱雀天皇となる二人の親王の母親として、平安時代の歴史に大きな影響を与えました。

猫に位!?平安時代の一条天皇は異常なまでの猫愛あふれる天皇だった

一条天皇は、自分の飼っていた猫に「命婦のおとど」という名前をつけ、位まで授けていたというニャンコ好きです。

清少納言『枕草子』には、命婦のおとどに飛びかかった犬の翁丸に対し、一条天皇が「翁丸を捕らえて犬島へ流せ」と怒り、実際に翁丸が犬島に流されたというエピソードが残っています。

一条天皇は、猫の産養いを行ったり、猫のために乳母をつけたり、猫を懐に抱いて寝たりと、猫に対する愛情は並々ならぬものでした。

しかし、一条天皇の猫愛は、周囲の人々にとっては理解しがたいものでした。

藤原実資は、一条天皇の猫への執着を「全く理解できない」と日記に書いています。

また、一条天皇の猫に対する態度は、天皇の威厳を損なうものだと考える人もいました。

一条天皇の母である皇太后詮子は、猫が天皇の寝所に入るのを嫌がり、猫を追い出そうとしましたが、一条天皇はそれを許しませんでした。

一条天皇は、猫に対して人間以上の敬意と愛情を示しましたが、それは一条天皇の人間性や知性を表すものでもありました。

一条天皇は、猫の可愛らしさや不思議さに魅了され、猫との交流を通じて自分の感性や想像力を豊かにしました。

また、猫に対して自分の気持ちを素直に表現し、猫からも応えを得ることで、一条天皇は自分の孤独や苦悩を癒やすことができました。

一条天皇の猫愛は、異常なまでのものと見られるかもしれませんが、それは一条天皇の人間としての深さや繊細さを示すものでもあった捉えるべきかも知れません。現代では通用しませんが・・・・

NHK大河ドラマ「光る君へ」で描かれる一条天皇の愛

2023年に放送されるNHK大河ドラマ「光る君へ」は、一条天皇と彰子・定子の関係を中心に、平安時代の文化や政治を描く作品です。主演の一条天皇を演じるのは、塩野瑛久さんです。

塩野瑛久さんは、一条天皇の知性や優しさ、病弱さや孤独さなど、多面的な魅力を表現することに挑戦します。また、彰子を演じるのは、女優の見上愛さんです。

見上愛さんは、彰子の幼さや美しさ、野心や才能など、平安時代のプリンセスとしての役柄に挑戦します。

そして、定子を演じるのは、女優の高畑充希さんです。高畑充希さんは、定子の知的で清楚な雰囲気や、一条天皇への深い愛情など、平安時代の純愛路線オン・ザ・レールの役柄に挑戦します。

この三人の俳優が、織りなす一条天皇の愛の三角模様の物語は、視聴者の心をとらえること間違いなしです。

また、一条天皇の猫愛もドラマの見どころの一つです。

可愛いニャンコが一条天皇への忠誠心を尽くす姿が見られるか?または猫に忠誠をを尽くす一条天皇が見れるのか楽しみですね?

一条天皇と命婦のおとどの絆は、ドラマの中で重要な役割を果たすかもしれません。(それはないな(笑))

NHK大河ドラマ「光る君へ」は、一条天皇の純愛模様と猫の魅力とニャンコ愛を存分に味わえる作品です。

2024年の放送をお楽しみに!

まとめ

一条天皇は、平安時代中期に在位した第66代の天皇です。一条天皇は、知的で明るい性格で、漢詩や漢文に優れ、横笛の名手でもありました。

また、かなりの猫好きとして知られており、自分の飼っていた猫に位を与えたり、産養いを行ったりしました。

一条天皇は、定子と彰子という二人の后との関係にも注目されます。

定子とは、ゆっくりとあたたかな愛が育まれた初恋浄土の純愛一途でしたが、定子は第3子の出産でその命を落としました。

打ちひしがれる一条天皇を支え、そして慰めて、定子の子供を引き取り育てる愛情の深い彰子とは、政治的な色彩が強い関係でしたが、彰子は後に一条天皇の子供を二人授かり、その二人は後の天皇に即位して二人に天皇の母親となります。

一条天皇の愛と猫の魅力は、2023年に放送されるNHK大河ドラマ「光る君へ」で描かれます。

一条天皇の人間としての深さや繊細さを感じることができる作品です。ぜひご覧ください。

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