漢文を読みふける女って…幸せ薄い平安の時代
平安時代の中期、まひろ式部は半年間の引きこもり生活を経て、新たな視点を手に入れました。「何事も人それぞれ」と心を開いたまひろ式部は、少し陰気で疲れたオーラをまといながら、久々に出仕することになりました。彼女は内心で「自分の地雷を踏まないように、目立たずに生活し、批判を受けないようにするために、少しバカぶってみよう」と考えながら、徐々に宮中に溶け込むことに成功しました。彼女が半年間の引きこもり特訓の成果を発揮したのです。彼女は元々人間観察力に優れていたため、バカぶっていれば嫌われないということに気づきました!この時代において、一番重要な幸せの方程式に従って、彼女は少しずつ人間関係を築いていきました。彼女は歌を詠むことなく、知識や才能を隠し、バカを演じながら女優業に専念しました。愛らしいおバカな30代女性こそが、この男尊女卑の平安時代で最も生きやすい方法であることを理解したまひろ式部は、頭脳と人間観察力を駆使しながら、宮中での自分の生活態度を調和せること成功します。
まひろ式部の宮中での生活は、彼女が半年間の引きこもり生活を経て得た洞察によるものです。彼女は自分自身の地雷を踏まないようにし、目立たずに宮中での生活を始めました。そのために、バカを演じながら周囲との関係を築くことに成功しました。彼女は知識や才能を上手に隠し、バカぶった態度を取ることで、周囲の人々から好意的な評価を得ることができました。このおバカな一面こそが、彼女にとって最も便利な生き方であり、まひろ式部はその頭脳と人間観察力を駆使しながら、二重の人格を持ちながら宮中での生活に正しく自分を調整する機能を身に着けました。
まひろ式部の宮中での生活は、彼女が豊富な知識と才能を持ちながらも、バカぶった態度を装い、周囲との関係を円滑に保つことで成り立っています。彼女は自身の地雷を踏まないようにし、人前では少しバカぶった態度を取ることで、周囲の人々から嫌われずに過ごすことができます。また、彼女は人間関係の構築において重要な幸せの方程式を理解し、それに従って少しずつ人間関係を築いていきます。彼女は知識や才能を隠し、代わりにバカぶった態度を取ることで、周囲の人々との距離を保ちつつ、自分自身を守ることができます。このおバカな一面が、まひろ式部にとってこの時代で最も生きやすい方法であり、彼女はその頭脳と人間観察力を駆使しながら、二重の人格を使い分けながら宮中での生活を楽しんでいくのです。
宮中出仕再デビューその二!紫式部の家庭の事情
紫支部の再出仕(お金がなかった)
彼女の父親は藤原為時で、漢詩人であり、花山天皇に漢学を教えていました。紫式部自身も三十路前で藤原宣孝と結婚しましたが、結婚後3年程で夫を亡くしました。その後、彼女は一女(大弐三位)を育てるとともに、父親と弟の世話もしていました。
彼女が再出仕した理由は、具体的な記録は残されていませんが、一部の説では家庭の事情が関係していたとされています。彼女が再出仕した時期は、父親は高齢で介護が必要で愚直な弟が世話をしており、併せて式部の幼い娘の世話をする責任も抱えていたと考えられます。そのため、一家の家計を守るために式部は、辛く長い引きこもり期間に心技体の殻を打ち破り、高額収入を得るために宮中出仕に再びチャレンジします。
彼女の再出仕は、彼女の生活に重要な転機となりました。宮中での仕事は彼女にとって高収入をもたらし、家族の生活費を支えることができるようになりました。また、彼女は宮中での仕事を通じて新しい人々との出会いもあり、自身の人脈を広げることができました。
彼女の再出仕は、彼女の人生における困難な局面を乗り越えるための勇気と決断力を示すものでした。彼女は自身の能力を信じ、再び宮中での仕事に挑戦しました。その結果、彼女は成功を収めることに成功し、紫式部の再出仕は、彼女の物語において重要な節目となりました。彼女は家族や自身の将来のために、困難を乗り越えて新たなチャンスを掴みました。彼女の勇気と決断は、後世に多くの人々に感銘を与えることとなりました。
彼女の再出仕は家族のためだけでなく、自身の成長や挑戦の場でもありました。彼女は自らの能力や才能を発揮することで、宮中での重要な役割を果たすことができました。彼女は知識と才能をひた隠しにしながら、おバカな一面を演じることで周囲の人々との関係を築きました。このおバカな一面は、彼女が女性として生きやすい方法として捉えられていました。彼女はその頭脳と人間観察力を駆使しながら、二重の人格を使い分けながら宮中での生活を謳歌していったのです。
紫式部の再出仕は、彼女の生活や家族の事情によって動機付けられたものでした。彼女は家族のために責任を果たすために宮中に再び出仕し、自身の能力や才能を活かす機会を得たのです。彼女の再出仕は、彼女自身の成長や挑戦の場となり、宮中での生活を通じて名声や地位を築くことができました。
これらの事情に関する具体的な記録は残されていませんが、彼女の作品や生涯を研究することで、彼女の心情や家族の事情についての理解を深めることができます。紫式部の生涯や作品は、彼女が直面した困難や挑戦、そして彼女が成し遂げた成果を示しています。私たちは彼女の作品を通じて彼女の人生に触れ、彼女の偉大さと才能を称えることができます。
紫式部が再出仕した理由についての具体的な記録がないにもかかわらず、彼女の作品や生涯を研究することで、私たちは彼女の生活や心情、そして彼女が直面した挑戦についての理解を深めることができます。これらの理解は、私たちが紫式部の作品を読み、解釈し、楽しむ方法に影響を与えます。それゆえ、紫式部の生涯や作品についての研究は、私たちが彼女の作品をどのように理解し、評価するかに直接影響を与えます。
そして彼女自身が『源氏物語』を書き始め、その評判を聞いた藤原道長に召し出され、道長の娘で、一条天皇中宮の彰子に仕えることとなります。
紫式部の生涯や作品についての研究は、私たちが彼女の作品をどのように理解し、評価するかに直接影響を与えます。それゆえ、彼女が再出仕した理由についての具体的な記録がないにもかかわらず、彼女の作品や生涯を研究することで、私たちは彼女の生活や心情、そして彼女が直面した挑戦についての理解を深めることができます。これらの理解は、私たちが紫式部の作品を読み、解釈し、楽しむ方法に影響を与えます。それゆえ、紫式部の生涯や作品についての研究は、私たちが彼女の作品をどのように理解し、評価するかに直接影響を与えます。
「ちょっだけよ~~光源氏物語」
ここで少しだけ横道にそれますが、ご存じの方も、そうでない方にも式部の書いた源氏物語に登場する様々な恋愛シチュエーションについて少しだけ説明します。
絶世の美男:主人公「光源氏諸星君」は、幼い頃に母を亡くし、愛を求めてさ迷い歩く「人呼んで愛の申し子」です。父:桐壷帝、母桐壺(一条天皇と定子がモデル?)の高名な遺伝子を受け継ぐとされる人物です。
恋愛シチュエーション1:義母藤壺との密通
亡き母クリソな父の後妻の14才の藤壺と9才の光源氏は偶然の出会いを果たしました。彼らは時間を共に過ごすうちに深い絆を育み、やがて男女の契りを結び、愛の顛末として男子を授かりました。この子は父である桐壺帝の子として、愛情深く育てられていきます。
この恋愛シチュエーションは、藤壺と光源氏の出会いから始まり、彼らの愛がどのように成長し、子供を授かるまでの過程が事細かく描写され妖艶に描かれており、興味深い要素がたくさん詰まっています。
恋愛シチュエーション2:ツンデレな正妻 葵の上との秘め事
彼女は父である桐壺帝から光源氏との縁談を進められ、光源氏の正妻となります。元々は、次期帝へ嫁ぐ予定であったため、彼女のプライドは非常に高く、光源氏のことが大好きなのですが、普通の会話ができず、本音を語ることもできないという特徴を持っています。彼女は4才年上の姉さん女房という立場であることから、光源氏との関係は子作りにおいてのみ、非常に盛んで彼を率先的にリードして我が子(夕霧)が誕生します。
彼女のプライドと光源氏へ嫉妬深い愛情が交錯するこの恋愛シチュエーションは、積極的に肉欲に励む情愛が入り混じり、彼女の内面の葛藤や複雑な心情を鮮やかに描き出しています。
恋愛シチュエーション3:年上の未亡人 六条御息所
光源氏の人生に後々まで大きな影響を残す女性です。彼女は愛に執着し、嫉妬深く、執念深い未亡人として知られています。彼女の執念はとても強く、生霊や死霊を使ってまで彼女の意思を伝えようとします。また、彼女は正妻である葵の上とも堂々と喧嘩をし、その強面の姿は彼女の存在感を物語っています。さらに、彼女は光源氏を虜にするほどの百戦錬磨の床技の名手で四十八手を超える三桁の性技を持つ達人でもあります。
恋愛シチュエーション4:親友の元カノ 夕顔
夕顔の花かけで知り合う。市井の女とも思えない風勢があり可憐である。彼女は甘えん坊でありながら、男心を惑わす術を心得ており、光源氏は彼女の男性誘惑陰陽術によって下半身を虜にされます。彼女の魅力に取りつかれ、彼は彼女との人生を共に過ごすことを選びます。しかし、彼女は物の怪に取りつかれ、人生の終わりを迎える運命に翻弄されることになります。
恋愛シチュエーション5:没落貴族の娘 末摘花
皇族の娘ですが、現在は父を亡くし、生活は困難で年老いた母と郊外のあばら家で暮らしています。おでこが広く、菩薩様の乗り物鼻で座高も高く、やせ細っており、歌も服装も質素でなじみもありません(今風だと象さん鼻でブス、スタイル悪い、センス悪い)が、髪だけはキューテクルの天使の輪があり、心が清らかで、女性の器がとても良い塩梅であると光源氏は公言して彼女の女性自身をとても大事にします。
恋愛シチュエーション6:老女 源の典侍
この恋愛シチュエーションでは、家柄もよく教養もある女官が登場します。彼女はかなりの老齢ですが、若づくりをしており、色恋沙汰に目があります。さらに、彼女は口淫の名手であり、チャーミングな性格です。また、琵琶も得意なのです。
この老女のキャラクターは、豊かなバックグラウンドを持ち、知識と教養に溢れています。彼女の若づくりの姿勢は、恋愛への情熱と若さへの憧れを表しています。彼女の口淫のテクニックは、相手を釘付けにして興奮させることができます。さらに、彼女の琵琶の演奏は、心に響く美しい音色を生み出します。琵琶で鍛えたそのフィンガーテクニックは光源氏の性感帯を正確にビブラートで刺激します。
この恋愛シチュエーションでは、老女の登場によって新たな要素が加わります。彼女の魅力的な性格や特技によって、物語がより深みを持つようになります。彼女との関係や彼女の行動によって、主人公や他の登場人物の心情や運命にも影響がおよびます。
恋愛シチュエーション7:幼女ロリータ 紫の上
愛した義母、藤壺の姪。山里で暮らしていましたが、光源氏に引き取られのちに妻になります。光源氏の死後は、源氏物語の主要人物に成長していきます。光源氏の義母の藤壺にクリソで、モミジのような可愛い手のひらで器用に男性自身を虜にしながら頂点に導きます。彼女は美しい紫の着物を身に着け、華やかな髪飾りをつけています。彼女の存在は周囲の人々に幸せと喜びをもたらし、彼女の愛らしい笑顔は人々の心を癒してくれます。
この恋愛シチュエーションは、紫の上との出会いから始まり、彼女との成長する関係を描いています。彼女は無邪気で愛らしい性格でありながら、強さと決断力と男性を頂点へ誘う天性の素質を持っています。
道長セクハラ攻撃「源氏物語の作者は好きもの!」口説かずは男の恥」
前出の紫式部考案の様々な恋愛シチュエーションを推察し、道長は紫式部のことを「好きもの」と公言します。式部からすれば「何たる屈辱侮辱」と感じられるかもしれませんが、ここでキレないのは、新生紫式部の確固たる進化の証明と言えます。式部は言います。「まぁ、わたくしには殿方の経験がございませんのでわかりません。どなたがそのようなうわさを申しておられるのですか?」このようにいい年の子持ちバツイチ女性に変身するお馬鹿スイッチによっておバカを演じることで何とかギリギリで「道長のパワハラ口説き」を乗り切ることに成功します。(おそらくこれは現代社会では通用しないかもしれませんが)しかし、ここで紫式部は、最強の敵から挑戦状を送られることになります。この挑戦状は、彼女が未曾有の試練に立ち向かうことを意味します。。
「最強の敵、道長の妻、源倫子からの手紙(中宮彰子の母親)」
重陽の節句(9月9日菊の花の節句)に、紫式部が倫子からの贈り物とメッセージを受け取りました。倫子からの贈り物は特別であり、その内容は美容に最適なオーガニックコットンでした。このコットンは菊の花の上で一晩置かれ、菊のエキスと露を吸わせたもので、美容効果が高いと言われています。倫子は、併せてメッセージを式部に送ります。「このコットンを使ってあなたは顔を拭き、老化した顔のしわをふき取りなさい。この薄汚い泥棒タヌキ女、あんたはもう若くないのを理解してる?」この言葉は、倫子が紫式部が夫である道長を色仕掛けで狙っていると一方的に非難していることを表しています。彼女は式部が道長を誘惑していると信じており、そのことを非難して本妻として明確に紫式部を排除する意思を伝えてきました。
紫式部は倫子の非難に対して動揺しましたが、同時に彼女の言葉には深い悲しみも感じました。彼女は自分が若くないことを指摘し、紫式部が道長にとって魅力的な存在ではないと言っています。紫式部は自分自身の美しさや魅力に内心自信を持っていたので少しばかり売られた喧嘩を買ってしまいました。(よせばいいのに…)
「奥様、誤解しないでください。私と道長様はそんな関係ではありません。あくまで上司と部下の関係でしかありません。せっかくの菊の露入プルプルコットンをプレゼントして頂きましたが、わたくしには不要です。私より奥様のほうが年上ですのでどうぞお使いくださって、千年先まで若返って下さいまし。いとおかし」。倫子の言葉は彼女自身の不安や嫉妬から生まれたものかもしれませんが、紫式部はそれに屈するつもりはありません。彼女は道長との部下と上司の仕事関係を大切にし、源氏物語を完成させることが彼女に生きがいでしたので、倫子の非難に負けない強さを持っていました。
このような状況下での倫子からの手紙は、紫式部にとって未曾有の試練となりました。しかし、彼女はこの試練を乗り越え、自分自身の美しさと魅力を再確認することができたのです。倫子の非難に立ち向かいながらも、自分の道を歩んで行きます。しかし、やがてこのことが、きっかけで紫式部と倫子の二人に友情が芽生えて大親友になっていきます。
それでも道長は、紫式部の元へチョッカイしてきます。
しかし、道長の紫式部に対するパワハラ攻撃はまだ続きます。
ここで一句:
泣きながら戸口を一晩中叩いてあなたを慕っているのですよ!なぜ開けてくれないの? by道長
あなたの寝起きが顔が見たいのです。女郎花を持っていくので寝顔を見せて by道長
愛を彩る平成中期を代表する源氏物語を完成させることこそが、今の私の生きる道 by紫式部
源氏物語をきっかけに仲を深めた関係がもう一つ
源氏物語をきっかけに一条天皇と中宮彰子は急接近しました。これこそが、藤原道長の一番の狙いだった推察されます。紫式部を宮中に引き入れ源氏物語を執筆された作成は大成功でした。
(一条天皇) 「ねぇ彰子!これ面白いね!誰が書いてるの」
(中宮彰子) 「うちの式部が絶賛執筆中ですのよ!」
(一条天皇) 「式部って漢字とかの才能もすごいね!こんど日本書紀のレクチャー頼んでよ」
(中宮彰子) 「じゃ!二人でお勉強しましょうよ」
(一条天皇) 「いいね!勉強終わったら、源氏物語の粘々した男女交際も練習しようね!」
こんな感じで紫式部は、周囲に勝手にニックネーム「日本記の局様」とつけられて「インテリ局は女だてらに漢才をひけらかしてお高く留まって調子こいてるオタクの局」と周囲の女房連中のイジメを攻撃の再発を受けるようになります。
しかし、紫式部は昔の式部と違います。あの半年に及ぶ引きこもりで自己改革を成し遂げた今の式部はもう負けてはいません。むしろそれを楽しむことができるように成長しています。
(紫式部の独り言)「ひた隠しにしても、それでもかすかに漏れ出てくる私の才媛としての数々の知識を見破られるとは、私もまだ努力が足りないわね!才媛はつらいよ!なんちゃって!」
こうして一条天皇にもっと近づきたい一途に願う彰子さまの申し出に密やかに応じる漢文先生の紫式部でした。
ぱちぱち!その③に続きます。また見てね!