旧統一教会は米国で政治的影響力を持つ宗教団体として知られていますが、その背景には共和党の政治家との長年にわたる密接な関係があります。この記事では、旧統一教会がどのようにして米国政界に浸透していったのか、その歴史と現状を紹介します。
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【スコープ】 統治湯協会と米国政府の関係
重要なポイント
- 旧統一教会が米国政界に浸透していった歴史と現状を紹介するという記事の目的
- 旧統一教会がニクソン政権やレーガン政権、トランプ政権などの共和党の政治家と密接な関係を築いてきたという事実
- 旧統一教会が日本では社会問題化した後に世論の関心が薄れた一方で、自民党を中心とした保守派の政治家との関係を強化してきたという事実
重要な分岐点
- ニクソン政権との絆:旧統一教会が反共産主義や断食祈願などでニクソン政権を支持し、文鮮明氏がホワイトハウスに招かれたこと
- レーガン政権との協力:旧統一教会が創刊した新聞でレーガン氏の大統領選勝利を予測する記事を掲載したり、教団幹部がレーガン氏と写った写真をメディアに公開したりするなどして協力関係をアピールしたこと
- トランプ政権との関係:トランプ前大統領が旧統一教会の関連団体からビデオ出演3回の報酬として計250万ドル(約3億円)を受け取っていたことが明らかになり、共和党の政治家と教団側の蜜月関係がなおも続いていること
ニクソン政権との絆
旧統一教会は1970年代に米国に進出しました。当時のニクソン政権は共産主義との闘いを掲げていましたが、ベトナム戦争の泥沼化やウォーターゲート事件で弾劾の危機に陥っていました。旧統一教会はニクソン政権を支持する青年団体を組織し、反共産主義や断食祈願などで政権を擁護しました。ニクソン大統領は旧統一教会の創始者・文鮮明氏をホワイトハウスに招き、感謝の意を表しました。
レーガン政権との協力
ニクソン政権が崩壊した後も、旧統一教会は共和党の保守派と手を結びました。特にレーガン政権下では、旧統一教会が創刊した新聞でレーガン氏の大統領選勝利を予測する記事を掲載したり、教団幹部がレーガン氏と写った写真をメディアに公開したりするなどして協力関係をアピールしました。また、信者を戸別訪問や事務員などに動員して政治家を支援する活動も行いました。
トランプ政権との関係
近年では、トランプ前大統領が旧統一教会の関連団体からビデオ出演3回の報酬として計250万ドル(約3億円)を受け取っていたことが明らかになりました。これは旧統一教会がトランプ氏を支持することを示すものであり、共和党の政治家と教団側の蜜月関係がなおも続いていることを物語ります。
日本との対比
旧統一教会は日本でも社会問題化した「霊感商法」「合同結婚式」などで知られていますが、日本では80年代以降、追及報道や世論の高まりが下火になり、国民の関心が薄れていきました。その一方で、旧統一教会は自民党を中心とした保守派の政治家との関係を強化してきました。この点では、米国と日本で教団への対応に違いが見られます。
まとめ-旧統一教会はこれからどうなる
旧統一教会は米国で政治的影響力を持つ宗教団体として、共和党の政治家との関係を築いてきました。その歴史はニクソン政権から始まり、レーガン政権やトランプ政権にも及んでいます。しかし、教団の活動はメディアや世論の注目をあまり集めていません。旧統一教会はこれからも米国政界に浸透し続けるのでしょうか。それとも、教団の実態が明るみに出て批判が高まるのでしょうか。今後の動向に注目が集まります。