街路樹の役割とビッグモーターの問題行為
街路樹は、道路の景観を美しくするだけでなく、環境や安全にも大きな役割を果たしています。しかし、中古車販売大手のビッグモーターが、各地の店舗前で街路樹を無断で伐採したり、除草剤を散布したりしていたことが明らかになりました。この問題に対し、国土交通省は、被害を受けた街路樹がある直轄国道について、所轄の警察署に被害届を提出することを検討しています。また、原状回復や損害賠償の請求も行う予定です。この記事では、国交省が管理する直轄国道において、除草剤成分が検出されたビッグモーター店舗前の街路樹について、詳しく紹介します。
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福井県での事例と調査結果
福井県では、福井店と越前店の２店舗前で街路樹に枯死の発生が確認されました。福井河川国道事務所が調査したところ、両店舗前の国道８号に植えられていた街路樹から、除草剤成分（グリホサート等）が検出されました。特に越前店では、従業員が「商品の車がよく見えるように切った」と回答したという事実も判明しました。現在、両店舗前はシートで覆われており、元通りに戻すよう求められています。また、越前店近くの市道では、今年７月に街路樹１本が枯れているのが見つかりました。越前市は付近の土壌を調べており、今月末頃に結果が判明する見通しです
長野県と香川県での事例と調査結果
長野県では、松本店前で街路樹に枯死の発生が確認されました。松本河川国道事務所が調査したところ、同店舗前の国道19号に植えられていた街路樹からも除草剤成分（グリホサート等）が検出されました。同事務所は、原因者を特定するために警察への被害届提出を準備しています。また、香川県では、高松国分寺店前で街路樹に枯死の発生が確認されました。高松河川国道事務所が調査したところ、同店舗前の国道11号に植えられていた街路樹からも除草剤成分（グリホサート等）が検出されました。同事務所は、原因者を特定するために警察への被害届提出を準備しています。
愛媛県、福岡県、山口県での事例と調査結果
最後に、愛媛県では、平井店と松前店の２店舗前で街路樹に枯死の発生が確認されました。松山河川国道事務所が調査したところ、両店舗前の国道11号と56号に植えられていた街路樹からも除草剤成分（グリホサート等）が検出されました。同事務所は、原因者を特定するために警察への被害届提出を準備しています。また、福岡県では、飯塚店前で街路樹に枯死の発生が確認されました。北九州河川国道事務所が調査したところ、同店舗前の国道201号に植えられていた街路樹からも除草剤成分（グリホサート等）が検出されました。同事務所は、原因者を特定するために警察への被害届提出を準備しています。さらに、山口県では、宇部店前で街路樹に枯死の発生が確認されました。下関河川国道事務所が調査したところ、同店舗前の国道190号に植えられていた街路樹からも除草剤成分（グリホサート等）が検出されました。同事務所は、原因者を特定するために警察への被害届提出を準備しています。
公共の樹木を意図的に傷つける行為は、「器物損壊罪」です。
以上が、国交省が管理する直轄国道において、除草剤成分が検出されたビッグモーター店舗前の街路樹の状況です。この問題は、街路樹のみならず、土壌や水質などの環境への影響も懸念されます。また、街路樹を無断で伐採したり、除草剤を散布したりする行為は、道路法や農薬取締法などに違反する可能性があります。国交省は、この問題に対して厳正な対応を行うとともに、今後このような事態が起きないように監視や指導を強化するとしています。私たち市民も、街路樹の大切さや役割を再認識し、自然と共生する社会を目指していきましょう。
街路樹の無断伐採は器物破損に該当する立派な犯罪です。 伐採に限らず、街路樹に対して枯葉剤のような薬剤を使用した場合も同様です。（器物損壊罪とは、他人のものをわざと損壊した場合に成立する罪です。）