満州アヘンスクワット第14巻のあらすじ! 中国幇会 青幇と紅幇の概要

コミック表紙
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こんにちは、マンガ好きのブロガーです。今回は、鹿子さんと門馬司さんが手がける人気作品『満州アヘンスクワット』の最新14巻のネタバレをお届けします。この作品は、昭和12年の満州を舞台に、日本人の若者たちが阿片の密売に巻き込まれていく様を描いた歴史アクション漫画です。講談社の『ヤングマガジン』で連載されており、大変人気が高い作品となっています。

14巻は、満州から上海に拠点を移し、上海の裏社会を牛耳る『紅幇』(ホンパン)の女首領宋蘭玉(ソウ ランユー)との大きな激突が描かれています。また、作者の描く戦闘シーンやキャラクターの心情描写は、非常に臨場感があり、暗躍の駆け引きと裏切りの描写が、読者をストーリーに引き込むこと間違いありません。

もちろん、この記事にはネタバレが含まれていますので、未読の方はご注意ください。それでは、第14巻のあらすじと感想を早速ご紹介します。

最終章に特別寄稿として中国幇会 青幇と紅幇を詳しく解説してあります。興味のある方は読んでください。

コミックの中身
出典元:講談社

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目次

第14巻のあらすじ

李静の協力のもと、日本行きの商船が多数出航するタイミングを見計らって、勇たちは大連から葬儀屋として上海に入国する。物語の舞台は、パスポートやビザが不要で入国できる自由都市であり、中華民国政府や日本軍の介入も受けない外国人支配の特権地域「租界」である。そこでは、青幇と対立しながらも共存する秘密結社「紅幇」と、租界の治安を担う「租界警察」との間で権力闘争が繰り広げられていました。

勇と麗華、キリルは李静に連れられて、租界の夜に煌めく東洋最大級の娯楽施設「大世界」(ダスカ)へと足を運ぶ。勇はそこで出会った中国人の少女・春鈴とダンスを楽しみ、彼女をセクハラから救う。春鈴から人々が行方不明になる社交クラブの話を聞いた麗華は、勇とリンを引き連れてその場所へと乗り込むが、そこは社交クラブを隠れみのにした違法な阿片窟「煙館」の入口だった。麗華は真阿片を吸わせて情報を引き出した郭(グォ)から、煙館を仕切っているのが紅幇であることを知り、紅幇に宣戦布告する。そして、紅幇系列の煙館を次々と潰しながら、自分たちも煙館を開くことに成功します。

麗華の作戦は、自分たちが表に姿を現さず顔も知られないことで、口封じされる危険も回避するというものだった。一方、宋蘭玉は執事のジュールから真阿片を扱う組織が租界に潜んでいることを知らされる。バータルとキリルは売り上げ回収中に宋蘭玉の部下である兄弟に遭遇するが、その時にはすでにナナは殺されていた。麗華はナチスから逃れて上海租界に来たユダヤ人マルクを仲間に加え、ユダヤ人向け新聞に紅幇の危険性について記事を掲載させました。宋蘭玉の命令で煙館が攻撃されるが、虹口に日本軍が迫ってきたため紅幇は撤退します。新聞社グルーネポストも紅幇に襲われ、編集長は残忍な処刑で命を落とします。

勇たちは紅幇から煙館を守るためにマルクが手配したユダヤ人街の地下住居にアジトを移動します。麗華はユダヤ人と日本人と協力関係を築いたことで、紅幇を壊滅させる作戦を開始します。

第14巻は、第13巻で始まった上海編の後半を描いています。魔都上海の虹口(ホンキョウ)で日方勇をボスとする主人公グループは、麗華(リーファ)が中心となりユダヤ人地区の新聞社と協力して犠牲者を出しながらも、上海の裏社会を牛耳る『紅幇(ホンパン)』の反勢力分布を広めていくことに成功します。日方勇は麗華(リーファ)と共に虹口の日本人街に潜入して日本人有力者の懐柔に成功します。作戦は順調に進捗しますが、その最中、日方の闇の正体が東洋最大の娯楽施設『大世界(ダスカ)』で出会った中国人の少女”春鈴(チュンリン)”にばれてしまい、仲間から始末するように宣言されますが、日方は彼女を始末することは出来ず、仲間に噓をつきます。その後、日方勇グループは、”正規代理人”たちとの協定により、真阿片を上海に広めています。真阿片とは、日方勇独自の精製方法により凝縮された高純度阿片で、通常の阿片よりも強い効果と中毒性が特徴です。

しかし、真阿片の侵攻に対抗する勢力も存在します。それは、主人公グループと魔都上海を制圧する“租界警察”です。紅幇は、自分たちが支配する阿片窟を奪われることを恐れています。租界警察は、真阿片が上海に流通することを危惧しています。この物語では、租界警察の独裁者梓睿(ジルイ)と紅幇の女首領宋蘭玉(ソウ ランユー)は幼い時からの盟友として描かれており、次巻では租界を舞台に二人のストーリーも展開される余韻もたっぷりです。

終盤で、日方は仲間と離れて一人ユダヤ人街の地下アジトで阿片を精製してる場面で、紅幇(ホンパン)に襲撃されます。その襲撃から日方は静(ジン)の助けにより窮地を脱したが、静(ジン)の裏切りにより拉致される場面で次巻に続きます。

第14巻の感想

『満州アヘンスクワット14巻』は、日本人の若者たちが阿片の密売に巻き込まれていく歴史アクション漫画です。この巻では、上海で真阿片という新しい武器を使って中国人と日本人の両方と戦う主人公たちの姿が描かれます。阿片窟の場面も迫力満点で、読者を惹きつけます。

この作品は、満州で起こった阿片戦争を背景にした衝撃的な物語で、主人公たちの冒険や恋愛だけでなく、満州の歴史や文化、阿片の効果や中毒、日中関係なども深く掘り下げています。最後には、鹿子さんと門馬司さんが作り上げた物語が、驚きと感動の結末で幕を閉じます。

この作品は、読者に色々な感情や考え方を与えることができる素晴らしい作品です。読んでくださった皆さんに感謝します。鹿子さんと門馬司さんに敬意と拍手を送ります。次回15巻でまたブログを書きます。またみてください。今日はありがとうございました。

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特別寄稿 中国幇会 青幇と紅幇

中国の歴史において有名な秘密結社は、青幇と紅幇です。青幇は水運業者が母体となった組織で、上海を拠点にアヘンや賭博などの暗黒面を支配しました。この組織は、清朝政府が禁止していた秘密結社の一つであり、アヘン戦争後に五港が開港して上海から物資が海上輸送されるようになった際に、水夫たちが職を失ったために組織を維持し、上海に進出していきました。その後、上海での商工業の急速な発展に伴い、中国各地から移民、流民が押し寄せてきました。彼らが出身地ごとに団結し組織を結成し、最終的に洪門と青幇が残り、地下社会を支配するようになりました。

青幇はアヘン、賭博、売春を主な資金源とし、アヘンを最大の資金源とすることで一時は中国全土の取引を支配しました。アヘン戦争が終わった後も、紅幇の経済基盤がアヘンの流通に移っていく中、青幇はその経済基盤を維持するために紅幇との共存や連携の関係が生まれ、1899年には青幇の首領徐宝山と紅幇の首領任春山が異姓兄弟の結拝を行い、互いが相手の幇に入会するに至りました。

一方、紅幇は中国の民間発祥の秘密結社であり、長江中下流域の哥老会に限定して呼ばれる場合が多いです。天地会は、主に華南を中心に東南アジアにかけて客家の地域で発展した組織です。哥老会は四川省を中心とした内陸部に起こった沿海部から流入した移民と土着の組織が融合したものとも言われ、白蓮教徒の乱を経て哥老会として成立しました。紅幇は哥老会と天地会の二つの幇会の総称であり、四川や長江流域に勢力を持ちました。

辛亥革命を経て、四川の哥老会系紅幇は軍閥化への道をたどりました。日中戦争において蔣介石が重慶に政府を移したとき、多くの哥老会系紅幇が政府に協力しました。一方、上海の天地会系紅幇は小刀会起義以後勢力が衰え、青幇に併呑された状態となりました。

軍閥が割拠していた頃は支配されていましたが、中国国民党が北伐を開始し1927年に到着すると、蔣介石と共闘戦線を組み、4月12日の上海クーデターに協力して多数の共産党員を処罰しました。杜月笙はこの功績から4月18日の南京国民政府成立時に将軍の地位を与えられました。

しかし、日中戦争の激化、1937年の日本軍の上海占領が起こると杜月笙は蔣介石に従い脱出しましたが、張嘯林はそのまま留まり日本に協力し、その為暗殺されました。第二次世界大戦終結後の1945年、杜月笙は上海に戻りましたが政府の青幇への取り締まりもあってかつての勢いをなくし、国共内戦が共産党の勝利に終わった1949年に台湾や香港に脱出しました。中国本土の地下組織は押さえられ、杜月笙と一緒に香港に到着した青幇も、1951年に彼がアヘン中毒のために死ぬと力を失い、1950年代半ばには消滅したと言われています。

紅幇の由来

紅幇は、中国の民間発祥の秘密結社であります。主に長江中下流域の哥老会に限定して呼ばれる場合が多いです。紅幇は哥老会と天地会の二つの幇会の総称であり、四川や長江流域に勢力を持ちました。

紅幇の発祥については、諸説ありますが、主に長江中下流域の哥老会に限定して呼ばれる場合が多いです。一方、天地会は主に華南を中心に東南アジアにかけて客家の地域で発展した組織であるとされています。哥老会は、四川省を中心とした内陸部に起こった沿海部から流入した移民と土着の組織が融合したものとも言われ、白蓮教徒の乱を経て哥老会として成立したとされています。

19世紀中葉には、内陸水運が衰退し始め、紅幇の経済基盤はアヘンの流通に移っていきました。紅幇は、アヘン密売や密造を行い、莫大な利益を得ました。また、紅幇は、密売ルートの管理や、アヘン密売に関する事業の企画・実施を担当し、アヘン密売業を支配するようになりました。

諸情勢の変化から青幇との共存や連携の関係が生まれ、1899年には、青幇の首領徐宝山と紅幇の首領任春山が異姓兄弟の結拝を行い、互いが相手の幇に入会することに至りました。このように、紅幇は時代に合わせて変化していきました。

辛亥革命を経て、四川の哥老会系紅幇は軍閥化の道をたどりました。日中戦争において、蔣介石が重慶に政府を移したとき、多くの哥老会系紅幇が政府に協力したことで、紅幇は政治的な影響力を持つようになりました。一方、上海の天地会系紅幇は小刀会起義以後勢力が衰え、青幇に併呑された状態となりました。

紅幇は中国の歴史において重要な組織の一つであり、時代の変化に合わせて変化してきました。紅幇は、アヘン密売や密造などの違法行為を通じて莫大な利益を得た一方、政治的な影響力も持っていました。

青幇の由来

青幇は、中国に広がる大運河の水運業ギルドから発展した秘密結社です。時代が変わるにつれ、その一部が辛亥革命前の清の暗黒面を代表する存在になりました。

上海を支配し、アヘン、賭博、売春を主な資金源としました。アヘンを最大の資金源とし、一時は中国全土の取引を支配しました。清朝政府は、当時結社を禁止しており、青幇は密売していた塩やアヘンの流通に関わっていたことから警戒していました。

アヘン戦争後、五港が開港し上海経由で物資が海上輸送されるようになると、水夫たちは職を失い路頭に迷うようになりました。こうした状況に対処するために、青幇は組織を維持し、上海に進出していきました。

一方、上海は列強諸国の租界が誕生し、商工業が急速に発展しました。それにつられて中国各地から移民、流民が押し寄せてきました。彼らが出身地ごとに団結し組織を結成し、最終的に洪門と青幇が残り、地下社会を支配するようになりました。青幇はフランス租界の娯楽施設「大世界」の一帯を本拠地にしていました。当時の青幇の大親分の黄金栄、杜月笙、張嘯林の三人は上海では誰一人として知らないものはいなかったとされます。

軍閥が割拠していた頃は支配されていましたが、中国国民党が北伐を開始し1927年に到着すると、蔣介石と共闘戦線を組み、4月12日の上海クーデターに協力して多数の共産党員を処罰しました。杜月笙はこの功績から4月18日の南京国民政府成立時に将軍の地位を与えられました。

しかし、日中戦争の激化、1937年の日本軍の上海占領が起こると杜月笙は蔣介石に従い脱出しましたが、張嘯林はそのまま留まり日本に協力し、それが原因で暗殺されました。

第二次世界大戦終結後の1945年、杜月笙は上海に戻りましたが政府の青幇への取り締まりもあってかつての勢いをなくし、国共内戦が共産党の勝利に終わった1949年に台湾や香港に脱出しました。中国本土の地下組織は押さえられ、杜月笙と一緒に香港に到着した青幇も、1951年に彼がアヘン中毒のために死ぬと力を失い、1950年代半ばには消滅したと言われています。

青幇は、中国の歴史における重要な組織の一つであり、その発展には時代背景や社会情勢が大きな役割を果たしました。青幇は、様々な犯罪行為を行い、アヘン密売や売春などを主な資金源としていました。また、地下社会の支配者として、政治的な影響力も持っていました。

青幇の発展については、上海の急速な発展や列強諸国による租界化、そして五港の開港による影響などが挙げられます。これらの背景から、青幇は組織を維持し、上海に進出していきました。

紅幇を取り込んだ青幇の最後

青幇と紅幇は、中国の歴史において重要な秘密結社でした。青幇は、大運河の水運業ギルドから発展し、上海を拠点にアヘン、賭博、売春を主な資金源として発展しました。紅幇は、哥老会と天地会の二つの幇会の総称であり、四川や長江流域に勢力を持ち、アヘンの密売や密造を行い、莫大な利益を得ました。

両幇は時に対立し、時に協力し、中国の政治や社会に影響を与えました。その中でも、満州国時代には、青幇は日本の関東軍や中国国民党と協力し、反共的な立場をとっていました。一方、紅幇は中国共産党やソ連と協力し、中国本土での革命を支援する役割を担っていました。

しかし、日中戦争や国共内戦の結果、青幇は敗北し、台湾や香港に逃れることとなりました。一方、紅幇は中国共産党によって弾圧され、事実上の消滅を迎えました。青幇は、台湾や香港で再興され、犯罪組織としての地位を確立しました。

1950年代半ばには、両者とも事実上消滅しましたが、その過去の影響は現代にも及んでいます。青幇は、犯罪組織としての地位を確立し、現在でも台湾や香港で活動しており、様々な犯罪行為を行っています。一方、青幇に併呑された状態となった紅幇は消滅したものの、辛亥革命を経て、四川の哥老会系紅幇は軍閥かへの道をたどる。日通戦争におい蒋介石が重慶に政府を移したとき、多くの哥老会系紅幇が政府に協力して蒋介石の配下として加わりました。青幇と紅幇は、中国の歴史において重要な役割を果たした秘密結社であり、その活動や影響は現代にも及んでいると言われています。また、青幇と紅幇の歴史は、中国社会や文化、政治における多様性や複雑性を象徴しています。これらの秘密結社は、時代の変化や社会的な状況に応じて、様々な形をとり、活動してきました。そのため、青幇や紅幇が持つ歴史や文化は、中国社会や文化をより深く理解するための重要な要素となっています。このように、青幇と紅幇は、中国の歴史において重要な役割を果たした秘密結社でした。

青幇と紅幇と満州国

満州国は1932年に日本が中国東北部に建設した傀儡国家である。その中でも、満州国の政治・経済・軍事を支配したのは関東軍とその傘下の満鉄や満州重工業開発などの日本人官僚や企業家たちであった。その中でも特に影響力を持っていたのが、満鉄総裁の松岡洋右、満州重工業開発総裁の鮎川義介、そして満州国総務庁次長兼財政部長兼外務部長を歴任した岸信介である。この3人は長州出身の縁戚トリオであり、「三すけ」と呼ばれた。

一方、満州国における中国人社会は、秘密結社や幇会と呼ばれる組織によって支配されていた。その中でも最も有力なのが青幇と紅幇であった。青幇は上海を拠点とし、商工業や金融業などを手掛ける華僑や上海市民を主な構成員としていた。紅幇は天地会や哥老会という2つの系統からなり、内陸水運やアヘン流通などを手掛ける四川省や長江中下流域の移民や水夫を主な構成員としていた。

岸信介は満州国で日本人官僚として活動する中で、青幇と紅幇と密接な関係を築いていった。その背景には、以下の3つの理由が考えられる。

第一に、岸信介は青幇や紅幇から資金援助を受けていた。岸信介は満州国で多くの特務工作を行っており、そのために莫大な機密費が必要だった。しかし、関東軍や日本政府から十分な予算が得られなかったため、岸信介は青幇や紅幇からカネを借りていた。例えば、1936年に岸信介が甘粕正彦(元憲兵大尉で関東軍特務機関「甘粕機関」の長)に渡した1000万円(現在の80億~90億円相当)は、紅幇から借りたカネだったという。また、1937年に岸信介が中国共産党と秘密交渉を行った際にも、青幇からカネを借りていたという。

第二に、岸信介は青幇や紅幇から情報収集や工作活動の協力を得ていた。岸信介は満州国で日本の利益を拡大するために、中国各地の政治勢力や民衆運動に対して影響力を及ぼそうとした。そのためには、青幇や紅幇のような中国人社会の実力者と連携することが必要だった。例えば、1937年に岸信介が中国共産党と秘密交渉を行った際には、青幇の首領徐宝山が仲介役となっていた1。また、1940年に岸信介が蒙古人民共和国の成立を画策した際には、紅幇の首領任春山が協力していた。

第三に、岸信介は青幇や紅幇と友好的な関係を築くことで、日本と中国の和平に寄与しようとした。岸信介は日中戦争の長期化やアメリカの対日圧力を憂慮し、日本と中国の融和を目指していた。そのためには、青幇や紅幇のような中国人社会の代表者と対話することが必要だった。例えば、1940年に岸信介が蒙古人民共和国の成立を画策した際には、日本と中国の和平交渉の一環として行ったという。また、1943年に岸信介が重慶で蔣介石と会談した際には、青幇や紅幇からも支持を得ていたという。

以上のように、岸信介は満州国で青幇や紅幇と蜜月関係を築いていた。しかし、この関係は日本の敗戦によって崩壊した。1945年8月15日に日本が降伏すると、岸信介はソ連軍に捕らえられてシベリア抑留された。その後、1950年12月に釈放されて帰国したが、青幇や紅幇と再び連絡を取ることはなかった。青幇や紅幇も日本の敗戦後は中国共産党や国民党などの政治勢力と対立し、次第に衰退していった。このような経緯から、岸信介が中国人社会との関係において果たした役割は、単に日本の利益を拡大するためだけではなく、満州で稼いだ巨万の富が米国に流れて日米和平に寄与したと推察されている。

また、青幇と紅幇は、当時の中国社会において非常に重要な役割を果たしていた。青幇は上海を拠点としていたため、中国の商工業や金融業に大きな影響力を持っていた。一方で、紅幇は内陸水運やアヘン流通を手掛けており、中国社会における犯罪組織としても影響力を持っていた。しかし、青幇や紅幇は、国共内戦の影響によって衰退していった。特に、中国共産党が政権を握った後は、青幇や紅幇のような犯罪組織は摘発され、その影響力は失われていった。

以上のように、岸信介は青幇や紅幇との関係を通じて、日本に巨万の富をもたらしたと言われている。しかし、その関係は日本の敗戦によって崩壊し、青幇や紅幇も国共内戦の影響によって衰退していった。

現代では、青幇や紅幇を含む幇会は、中国の社会において禁止されている。しかし、その影響力は依然として存在しているかもしれない。それに深い闇に包まれており、誰の目にも映らないほど深い闇の中にいる。

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