序章
NHK大河ドラマ「どうする家康」の第38話「さらば三河家臣団」が、10月8日に放送されます。前回の第37話では、秀吉（ムロツヨシ）から関東に移封されることを命じられた家康（松本潤）が、故郷・三河を離れることに苦悩しました。一方、北条氏政（駿河太郎）は、秀吉の20万の大軍に包囲された小田原城で、最後の抵抗を続けました。今回の第38話では、家康が関東に赴き、新たな領国経営に取り組みます。しかし、秀吉の死や五大老の対立など、家康を待ち受ける試練は多くあります。家康はどうするのでしょうか？以下に、第38話のあらすじと見どころを紹介します。
天正18年（1590年）7月5日。北条氏政はついに小田原城を開城し、秀吉に降伏しました。秀吉は北条氏の旧領を全て家康に与えると約束しましたが、その代わりに家康は三河を含む旧領を全て返上することになりました。家康は故郷と別れることに心を痛めますが、秀吉の命令に従い、関東へと向かいます。
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どうする家康、関東に赴く
家康は関東へと赴く途中で、江戸城に立ち寄ります。江戸城はかつては北条氏の居城でしたが、秀吉から家康の新たな本拠地として与えられました。江戸城は東国の一寒村ではなく、経済上の要地であり、関東から奥羽に向かう主要街道の起点でした。水運にも恵まれており、関東と奥羽を結ぶ要地として選ばれたのです。家康は江戸城を見て感嘆しますが、同時に重圧も感じます。
どうする家康、秀吉の死
天正18年（1590年）8月18日。秀吉は小田原合戦の勝利を祝って大坂城で盛大な茶会を開きます。茶会には全国から多くの大名や武将が集まりましたが、その中でも最も目立っていたのは家康でした。家康は知行高250万石以上という圧倒的な経済力を持ち、他の大名を圧倒しました。しかし、その豪華さは秀吉から妬まれることもありました。秀吉は茶会で家康をからかったり、嫌味を言いますが、家康はそれに耐えて笑顔で応じます。
しかし、その後間もなくして秀吉は病に倒れます。天正19年（1591年）4月6日。秀吉は自分の後継者として鶴松（茶々＝北川景子との子）を指名しましたが、鶴松はまだ幼かったため、五大老（前田利家＝佐藤隆太、毛利輝元＝山本耕史、上杉景勝＝小栗旬、徳川家康、石田三成＝中村七之助）と五奉行（浅野長政＝松田龍平、石川数正＝高橋一生、増田長盛＝綾野剛、長束正家＝岡田将生、前田玄以＝小泉孝太郎）を設置し、鶴松の後見役としました。秀吉は五大老に対して、鶴松が成人するまでの13年間は互いに仲良くするように言い残しました。
どうする家康、五大老
家康は五大老の一人として豊臣政権を支えることになりました。しかし、五大老の中には家康に敵対する者もいました。特に石田三成は家康の関東移封を不服とし、秀吉の遺言を無視して家康を攻撃しようと画策しました。三成は他の四大老にも味方を募りましたが、前田利家や毛利輝元は家康と友好的でしたし、上杉景勝は自分の領土を守ることに忙しくしていました。三成は孤立していましたが、あきらめませんでした。
どうする家康、石田三成との葛藤
天正19年（1591年）10月15日。秀吉の遺言に従って鶴松が豊臣秀頼と改名し、将軍職を辞退した徳川秀忠（西山潤）から征夷大将軍職を譲られました。この儀式には五大老や五奉行などが出席しましたが、その中でも最も目立っていたのは家康でした。家康は秀頼に対して敬意を表しつつも、自分の権威を示すために豪華な装束や馬具を身につけていました。これに対して三成は憤慨しました。三成は家康が秀頼を見下していると感じており、家康に対抗するために自分も豪華な装束や馬具を身につけていました。しかし、三成のそれは家康のそれに比べて見劣りしており、かえって笑われることになりました。
この儀式の後、三成は家康に対して挑発的な発言をしました。三成は家康が関東移封で得た領土を返上するように要求しました。三成は関東移封が不公平だと主張しましたが、家康はそれを拒否しました。家康は関東移封が秀吉から与えられた恩賞だと主張しました。二人の間で口論が起こりましたが、前田利家や浅野長政などが仲裁に入りました。しかし、この事件は五大老の間の亀裂を深めることになりました。
まとめ 「どうする家康」第38話「さらば三河家臣団」
家康が関東へと赴きますが、そこで待ち受ける試練は多くあります。家康は秀吉の死後、五大老の一人として豊臣政権を支えますが、石田三成との対立が深まります。三成は家康が関東移封で得た領土を返上するように要求しますが、家康はそれを拒否します。二人の間で口論が起こりますが、前田利家や浅野長政などが仲裁に入ります。しかし、この事件は五大老の間の亀裂を深めることになります。
家康はどうするのでしょうか？関東移封はチャンスだったのか、それとも罠だったのか？家康の運命はどうなるのか？「どうする家康」第38話「さらば三河家臣団」をお見逃しなく！