事件概要
この記事は、日本大学のアメリカンフットボール部の違法薬物事件に関するものです。
日本大学は、アメリカンフットボール部の部員が覚醒剤を使用したとして逮捕された事件を受けて、廃部にする方針です。しかし、この事件は、日大のスポーツ部門の闇を暴くきっかけとなる可能性を秘めています。
林理事長の放任無冠主義が災いを拡散
日大の理事長に就任した林真理子氏は、作家で芸術学部出身です。彼女は、日大のスポーツ分野の問題を一掃するために就任したのですが、一番重い問題だったのはスポーツ分野を、澤田康広副学長(競技スポーツ担当)に丸投げで放任無感であったことが、日大の信頼・自主性を尊重する看板を引きはがす悪態の引き金となった。
日大の闇に蔓延る 秘密結社 保体審(ホタイシン)の歴史
日大のスポーツ部門を統括するのが「日本大学競技スポーツ部」ですが、これは元々「日本大学保健体育審議会」、略して「保体審」と呼ばれる組織です。保体審は、日大のスポーツの名門であるアメフト部もその傘下に位置します。保体審とは、半世紀以上も前から問題視されていた日大の闇に巣くう特殊組織です。保体審は、日大相撲部出身の前理事長・田中英壽氏によって強固な闇組織に傾倒して行く。最後は反社会勢力と連携し、田中氏は、保体審をバックに理事長にまで登りつめ、総長を廃止して学長とし、理事長がトップという現状の体制を作り上げて日大の頂点に君臨した。
不正入学の温床
保体審は、日大のスポーツの強化と発展を目指していましたが、そのためには優秀な選手の確保が必要でした。そのため、保体審は、日大の入学試験において、スポーツ推薦や特別選抜という形で、運動部の部員を優遇するように闇の中から手を伸ばしました。この制度は、やがて不正入学の温床となります。保体審は、自分たちの都合のいい選手を入学させるために、学部や学科の意向を無視したり、試験の結果を改ざんしたり、面接の評価を操作することがあったとされる。また、入学後も、選手の成績や出席については、教務課や教員に圧力をかけて、不利な処分を回避したり、単位を付与することがあったとされます。 これらの問題から分かる通り、日大のスポーツ部門は、保体審の影響下にあるために、教育や学問とはかけ離れた状況に陥っています。保体審は、日大スポーツの名声を高めるために手段を選ばないという姿勢を貫いてきましたが、その結果、危険タックル事件や違法薬物事件という重大な問題を引き起こした。
日大に必要な改革とは:秘密結社 保体審の廃部・解散
これらの事件は、日大のスポーツ部門の根本的な改革を必要としている。しかし、保体審は、自らの権益を守るために、改革に必死で抵抗する。現に日大アメフト中村監督が表舞台に現れないのは、既に保体審の庇護下にある考えるべきだ、他方彼は、日大保体審によって既に闇中で始末された可能性もある。現在、林理事長と泥沼のパワハラ訴訟をおこしている澤田元副学長も日大保体審に合流した可能性が高い。日大OBの中には、そう考える人も多い。